Outer Wilds MODと私

July 26, 2025, 6:20 a.m. edited Oct. 12, 2026, 12:23 p.m.

#Outer Wilds 

本稿は、あらゆるOuter WildsストーリーMODのネタバレを前提として、あくまで個人的なこれまでを振り返り、今後への手向けをするものである。

問題: Outer WildsストーリーMODの神秘性を解体し、過酷な競争を持ち込み、そして、私がDioramaで扱った題材である、愛すべき人物の名は?(すべて小文字でスペース含めないで)

憎しみ昂じて愛となる

hogehoge

The Visionと神秘

Outer Wildsと出会ったのは、修士課程を修了してから就職し、少し経ってからであった。

この頃は少々不満な仕事内容であり、何か面白いものを求めていた。そのときプレイしていたゲームは2つあり、FF7リメイクはほんの少しだけやってあまり感情移入できず(これは先に私の人生の本題を解決しないといけない)にシヴァ戦で投げたところ、もう1つは幼い頃から親しんでいたAoE2DEである。SFや謎解きにはまったく縁のない人生であった。そんなものを解く余裕があるならば、科学技術の未解決問題でも解いて誰かの役に立てば良いと思っている。

しかし、何か面白い、知らない体験をこのときは求めてしまったのである。

そんななか、FF10を実況していた実況者(もはや誰か忘れた)のコメント欄で「Outer Wildsやりませんか?」というものを目にした…とここからは「Outer Wilds クリアしたので感想」に書いている。Echoes of the Eyeについても同様である。

そう、重要なことは、Outer Wildsが私にとって、初めてのSFであり、唯一のSFなのだ。それはおそらく鮮烈すぎたのだろう。修士で量子計算を研究していたこともあり、なぜ巨視的量子力学がOuter Wildsで成り立つのか、それができればどのようなことができるか、なども興味対象であった。

そうやってOuter Wildsを擦っていたところ、カラヤゲさんのツイートでThe VisionというストーリーMODの存在を知った。MODというものにはAoE2でずっと慣れ親しんでいた(トッププロもMODを使うのが前提である、世界で最も名作のRTS)ので、Outer Wildsにもあるのかという驚きとともに、それはそうかという気持ちもあった。しかし、Outer Wildsは神秘であるとともに、すべてが説明可能でなければならない。それをストーリーMODは、The Visionは満たせるのか。……満たしてくれたと思う。他の方の感想を見ると思ったよりずっと辛辣で驚いたのだが、どうやら私はその点についてはある程度寛大なのかもしれない。

ビジョントーチをSolanumのもとへ持っていって記憶を見せ、量子意識の状態となったSolanumとループを共有し、各地を振り返りつつ最後に眼に至る。十分ではないか。新しい謎解きはなかったが、まあそれを求めるのはやりすぎであるし、これだけでもたくさん考察できる。素晴らしい仕事だと思う、hearth1anさん(The Vision作者。国の関係か、最近はあまり姿を見せない。どこの国かって?そりゃあ…。まあ実のところ、それが理由ではないのだろう。後述する)よ。

そして、他にもストーリーMODがあることを山田さんのツイートで知った。他にも作られているのか!と嬉しかった。このfunny-systemという作品は、NewHorizonsのインターステラーモードによって別の星系へワープし、そこを探索するというものであった。…まあ、ほぼ空っぽの星系であり、構成する惑星もかろうじてミームのようなものであった。とはいえ、ワープ先の星系はなんと2つ以上あったので、その間を探査艇でワープなしで長距離航行したのはあれが最初で最後だったのが印象に残っている。

というところで、次に出会ったのが……The Outsiderである。てっけんさんのツイートでその存在を知った。

The Outsiderと信仰

私はThe Outsiderが好きである。それは、翻訳を作成したことだけでなく、バグ修正にも積極的に取り組んだことから推察できるように、ある種信仰の域に達しているかもしれない。そう、The Outsiderは完璧でなければならないのだ、と。

しかし、これは果たして正しかったのだろうか。私がThe Outsider翻訳MODを作ったことで、ある程度の人がDaturaとFriendの物語を知ることができた。これはよかったのだろう。しかし、私がそこまでやる必要はあったのだろうか。他にこの時間を使ってもっとやるべきことがあったのではないか。何かを台無しにしたのではないか。このことはしっかり覚えておかなくてはならない。

それでも、The Outsiderなら、仕方ないだろう。結局、Streetlights Behind the Treesさんだって舞い戻ってきた。作っていたインディーゲームは果たしてどうしたのだろうか。Outer WildsのMOD以外にやることがあったのではないか。……何か、こう、魔力のようなものがあるのだろう。

未だに、The Outsiderへ送られてくるIssueやPRには私が対応している。奇妙なものだ。

Astral Codecと猛毒

Outer WildsのストーリーMODにすっかり魅せられた私は、純粋にAstral Codecのリリースを待っていた。それまでに多くのストーリーMODをプレイし、そしてEvacuationやArcanum Adriftなどの翻訳をどんどんしていった。

そのなかでも最も大きかったのはChristmas Storyだろう。hearth1anさんから日本語翻訳をしてくれと頼まれ、そしてカラヤゲさんに見守っていただきながら翻訳を完了した大切な作品。

Riebeckが難しすぎて多くの人の心を折っていった。そのせいか、The OutsiderをやってChristmas Storyをやったところで、それ以上はもうやらないという人が割と出ていたように思う。残念なことだけど、仕方ないのだろう。

それから、私以外に日本語翻訳をしてくれる、やかもとさんが現れた。手始めにFret's Questをやってくれたが、Samsterさんはちょうど学校の教師になる時期あたりで忙しく、全然プルリクエストをマージしてくれなかったものだ。一方、Originsの翻訳はさすがhearth1anさんという感じですぐにリリースされた。

……そして、それきりとなった。これも、まあ仕方ない。それぞれの一生があるのだ。そして、今度は私の番なのだろう。

そうそう、Divergenceもよかった。artificialparanoiaさんと夜をデフォルトで入れるべきだと押し問答したのも思い出である。カラヤゲさんとともに夜を過ごしたのだ。今となっては易化してしまったが、当時のDivergenceでいかに2つめのコードを入力するかでほぼDLCそのままなのに頭を悩ませる作りになっていたのはすごかった。

Astral Codecがリリースされた。本当に感動した。カラヤゲさんと二人で眺めた幽霊物質の空を忘れることはないだろう。美しかったんだ。

これは…人生を蝕む猛毒だった。The Outsiderだけで留まっていればよかったものを、感動してしまったから、もっと先の景色があると思ったから、だから、ジャムに手を出してしまったのかもしれない。

Finisと苦痛

第3回MODジャム。こいつのせいで、もはや正常な判断はできなくなった。それ以前からそうだったのかもしれないが、そこに敵視が入り込んでしまったのはもう元に戻ることはない。

第2回MODジャムへの失望。しかし、そんなことができる立場ではなかったのだ。ああ、第3回MODジャムよ。メタい世界の持ち込みによる、Outer WildsストーリーMODの神秘性の解体。その首謀者は誰か。oooさんか?oooooooooさんか?某ドラゴンさんか?ああ、Pingか。

去れば良いものを。私にはやることがあるだろうに。さっさと論文を書きなさいよと。目標は遠いのだから、まずはこの分野で論文を2本、書くのだろう?博士には行くのかい?

ああ。負けず嫌い、のせいだろうか。とにかく、宇宙の眼を宇宙の嘘 (Lies of the Universe) 呼ばわりする、某ドラゴンによる優勝作品 Hearth's Neighbor 2: Magistarium への憎悪を募らせていった。それが、最も優れているというdiscordサーバでの風潮がまったく理解できなかった。ズレの中に取り残されていった。

Guardianと批評

第4回MODジャム。いや、バカなのでは?あまりに愚かしい。それでも、チャレンジするしかなかった。

「junky:質の悪い、価値のない、くず同様の」

これが、某ドラゴンによる批評結果だった。もはや何もギミックのないIceolationの方が高評価らしい。oooooooooも概ねその評価だったようだ。

さて、どうしようか。もはや日本コミュニティでは、ねぷやなぎさんとピロシキさん以外には、GuardianというMODがあったこと自体知られていないようだ。しかたないもんね、junkyだもんね。

それはそうと、Dreamboundはすごかったですね。これ以外の第4回MODジャム作品は一切触れていない。

The Stranger They Areと情熱

批評。なぜ、人は批評をするのだろうか。それは、一生の時間が限られているからだろう。この世界は時間と空間に制約があるので、関わるはずのなかったもの同士が交わってしまう。衝突が生まれる。勝者と敗者が生まれる。光と影が生まれる。

知っている。誰がMODを憎んでいるか知っている。誰がThe Outsiderやりますねと言って2年経っているか知っている。誰がDOOMやトーマスを喧伝していたか知っている (追記:その後やってくれたが、これ、ショックだったんですよ。と)。すべて覚えている。そんな彼らもこの宇宙のなかの愛おしい存在なのだろう。誰しも救われるべきだ。

そう、ただ、始まりは、DaturaとFriendの物語を伝えることだった。それを忘れないように。

そして、The Stranger They Areは、同じくThe Outsiderに焼かれたanonによる作品である。

実のところ、空に環を持つ惑星がある場所を探検することになると知っていた。別の方の配信で見てしまったのだ。当時はミネラルが温室入ってすぐの机の上にあり、もはや最初の詩のパズルを解く必要なく流れ者の星系まで行けてしまったため、その方は偶然ミネラル持ってハリケーン通過し、そのままアンコウの配置がちょうどよく到達してしまったのである。

とはいえ、それでも感動したよね、やっぱり。

実績解除も楽しかった。

そして…翻訳は非常に苦労した。量が多すぎた。ここまで痛い目に遭っても、それでも翻訳する価値があると思えた。anonはそれだけの情熱をここに注いでいたのだから。

Forgotten Castawaysと無常

The Stranger They Areとほぼ同時期に出たのが、Forgotten Castawaysだった。実のところ、これも純粋にリリースを待ち望んでいた。おそらくAstral Codecとほぼ同時期に制作が開始されていたんじゃないかと思う。

ねぷやなぎさんに翻訳をしていただいた。今でも、原作のように「OKALIS:」ではなく「OKALIS:」としていることが気になるものの、とはいえ、原作がおかしいと言えばそれはそうなのかもしれないので、そこを突っ込むのは野暮なのだろう。ゴールデンウィークをすべて犠牲にして翻訳していただいて感謝しかない。

そう、感謝なのだ。今こそ必要なのは感謝なのかもしれない。

無常の中でも、感謝の心を持っていれば、あるいは。

Dioramaと終着

第5回MODジャム。第3回MODジャム同様、一つの星系に各エントリーが並ぶ形式。違いとしては、各エントリーが作るのは惑星単位ではなく、星系単位ということ。つまり、状況を正確に表すならば、一つのNomai船を中心として、その周りに各エントリーで作られた星系がずらりと並ぶということになる。意味わからんと思うので、様子を以下に貼る:

アイデアがあった。だから、作った。今回はテストプレイを日本コミュニティで募集し、とてもありがたいことにねぷやなぎさん、スイカ食べ食べうさぎさん、ピロシキさんにテストいただいた。だから、もう、万全。

…

…

「junky」

はい、おしまいです。あーあ、審査員某ドラゴンは目の前に探査艇が置いてあるのにチートを使って空を飛び出してしまいました。某ピクピクは開始してすぐに飽きてやめてしまいました。

どうやら、環境によって発生が左右されるバグがあったらしく、それによって全体が崩壊するケースがあったそうだ。

そっか。

…

…

2025年8月31日午前3時。わかったことがあった。繰り返し言っていたのは「junky」ではなく「janky」だったそうだ。へ〜。悪かったね、リスニング能力低くって。

2025年9月2日午後11時。わかったことがあった。みんな持ってるOuter Wilds Modding用のUnity便利ツールを2024年4月にもらえなかったのは、単にooooが忘れてただけだったそうな。(みんな私が持ってると思ってた)。ということで某ドラゴンからもらった。ついでに言えば、船のモデルを某ピクピクからもらったこともきっかけだった。

結論!!コミュニケーションをちゃんととりましょう。勝手に敵を作らないこと。

その後、バグを潰し、継続的なアプデを重ねたこともあってか、2025年のBest Puzzle賞をこのジャムの審査員の一人であるSamsterからもらった。


よい教訓も得たし、賞ももらえたし、これで、おしまい。

…

…

Outer Wilds MOD: EyeWitness

piyopiyo