Outer WildsストーリーMODを色々やってみた
June 18, 2023, 10:04 a.m. edited Sept. 23, 2023, 6:47 a.m.Outer Wilds ストーリー MOD は The Outsider と The Vision の 2 つが有名だけれど、他にもいろいろあるので、少しずつ他もやっている。ここではそれらを好きな順に紹介していくので、気になるものがあったらぜひやってみてほしい。つまり、この順番は多くの場合はクオリティに相関しているが、必ずしもそのとおりの順番にはなっていない(例えば Evacuation よりも Christmas Story の方がボリュームもクオリティも高いが、私は前者の方が好きなため Evacuation の方が手前に来ている)。
なお、中にはゲームジャムのような感じに 1 週間で MOD を作るイベントである New Horizons Jamで作られたものもある。
New Horizons Jam および New Horizons の説明
このイベントではその名の通り New Horizons というプラグイン MOD を使うことが義務となっており、これは JSON 形式の設定ファイルを書くだけで新たな惑星や星系などを作ることができる優れものである(ただし、どうもループ後の読み込み時間が長くなる傾向があるようにみえる。また、 New Horizons で別の星系へ移動するデフォルトの方法が、探査艇になぜかワープドライブが搭載されて航行記録からインターステラーモードを起動し操縦席からワープするというものなので、いろいろ突っ込みたくなってしまう。この辺が、 New Horizons を使う際の工夫どころだろう。それともう一つ、New Horizons の更新に伴ってこれを利用してる MOD が壊れることがよくある。もし何かヤバそうな挙動があったら私か Outer Wilds Modding Discord にご連絡ください)。このイベントで作られたものは期間制限もあって不足に感じるところもあるだろうけれど、それに劣らず光るところも感じられるだろう。
ちなみに第二回の MOD ジャムも開催され、現在優勝作品の選考中(これは New Horizons を必ずしも使う必要はないものだったが、結局すべて New Horizons を利用していた。また、前回と異なり制作期間は 2 週間)。→ 230806追記:受賞作品が決定されたので、ぼちぼちやっていこうと思う。→ 230905追記:主に受賞作品をプレイしたので以下に追加している。→ 230923追記:結局投稿作品すべてプレイして以下に追加済み
MOD の導入方法については、砂義さんの記事を見るのが良いと思う。
このページは新しくストーリー MOD をやるたびに更新していくつもり。
MOD やるなら必修レベル
The Outsider
<日本語あり>
闇のイバラにて
今一番クオリティの高い Outer Wilds MOD を求めるならこれ。現状、最も Outer Wilds ゾンビを生者寄りに蘇らせうる可能性を秘めている。というのも、本編・ DLC と溶け込むようなストーリーに、ちょうど良いレベル感のパズル。…なお、他の MOD であればもうちょっと中身に踏み込んだ説明をしがちだが、ちょっとこれは闇のイバラに何かある、という情報以外は一切仕入れずにやってみてほしい。
中身以外のことを書くと、音楽も非常に素晴らしい。相当クオリティの高いアレンジ曲を中心に 10 曲以上も存在している。なお、もちろん二次創作だと感じることはあるだろう。しかし、これはそれだけレベルが高いために、本編や DLC と比べてしまうからなのだろう。また、 New Horizons を使っていないためか The Outsider の読み込み時間は短い傾向にある。
(記事も書いてるし、なんなら日本語翻訳などもした:ストーリー追加 Mod: The Outsider やっていく日記【Outer Wilds】)
ネタバレ強めのスクショ

Evacuation
<日本語あり>
(New Horizons Jam 優勝作品)
誰もが夢見た結末へ
WE LOVE HEARTHIANS... ゲームを開始するといつも通り「起きる」というコマンドが出るが、これを押す前によく耳を澄ましてみてほしい。何か違和感を感じるはず。もちろん目を覚ましてからも驚くことになるだろう。仕組みがとても面白く感じた。パズルとしては New Horizons のみしか使えない、かつ制作期間は一週間という枠組みの中ではかなりよくできていると思う。オブジェクトがかっこいい。
なお、前述のインターステラーモードを削除できないからか航行記録に搭載されているが、これは触らないように。230729 追記:インターステラーモードを削除してやりました。この辺の経緯は個別記事に書いた
(短いもののなかなかなストーリーであることから個別記事も書いている)
ネタバレ強めのスクショ

Christmas Story
<日本語あり>
クリスマスしようぜ!!!
目を覚ますとそこは雪景色! Hearthian の村にクリスマスのシーズンがやってきた!なお、他の MOD と異なり新しいプロフィールを作成してプレイすることが推奨されている。つまり、村もちゃんとお散歩すること。
総評としては、なんか色々際どいし、メタいし、でもクリスマスだからいいんです!!すべてをクリスマスでぶん殴っていくスタイル、悪くない。再び言うが、とてもメタい。だが、キャラゲーとして非常にクオリティが高く、雪景色の村の中でアレが聴けるのはあまりにも贅沢な体験である。なお、難易度は操作という観点で非常に高いので覚悟を持って挑むこと。それから、事前に The Vision をやっておくと良い。
(これも個別に記事を書いている)
ネタバレ強めのスクショ

準必修レベル
Arcanum Adrift
<日本語あり>
(New Horizons Jam 優勝作品)
Nomai の隠された巨大建造物が目を覚ます
博物館に新たな展示品として、お馴染みのあの Nomai たちによる一つの会話が追加される。そこから謎を解くと、そこには…。
とにかく建築が凄まじい。理解して、それが動き出したときはヤバかった。なお、一つのサブクエストに留まっており、本編の結末には影響しない。(さすがに一週間の期限で作られたものだから。ただ、それでもあの造形は凄まじい…)
(自分の配信)
(なゆさんの配信の第 1 回、第 2 回)
(やかもとさんの配信)
ネタバレ強めのスクショ

The Vision
<日本語あり>
あの子と共に旅を
Outer Wilds の(おそらく)最初に作られたストーリー MOD であり、最初にもかかわらずちゃんと意味のあるものになっているのはすごい。一番最初ゆえに最も話題となっていた。残念ながら新たなパズルやオブジェクトは存在しないが、着眼点は良い。
何というか、細かいところが色々好き。特に、最後の場所で一番最後に呼び出さずに話しかけると、ある話を聴けるのが一番好き。
(記事を書いている:ストーリー追加 Mod: The Vision やっていく日記【Outer Wilds】)
ネタバレ強めのスクショ

光るところはあるので興味があれば
Hearth's Neighbor
(プレイ前評価:現在プレイ予定にある作品のなかで最も期待している。何が起こるのかもまだ何も知らない。)
(第二回 MOD Jam 優勝作品)
未知の文明の痕跡
長い間倉庫に保管されていた収蔵品が博物館に展示された。そこには Hearthian のものでも Nomai のものでも、流れ者の住民たちのものでもない、謎のプレートがあった。その謎を解明するべく、 Hearthian は探査艇に搭載するワープドライブを開発した。あなたはインターステラーモードを起動して、新たな星系「Hearth's Neighbor」へと向かう。
まさかのボタン一つで別の星系へワープするインターステラーモードをあっさり開発した Hearthian。おそらく Slate によるものかな?天才かな??それはさておき、この MOD は完全にこれまでの Outer Wilds とは無関係なものの、謎解き・雰囲気・未知への探究、といったものがかなり良い。なかでも音楽は凄まじく、サントラまで存在する。ゆえに準必修にしても良いのだが、…グラフィックさえもう少し頑張ってくれれば…という感じ(完全に未知の文明であり既存のオブジェクトをほとんど流用できないため仕方ないところはある。ただしちょくちょくアプデ来てるので、もしかするといずれ準必修に上がるかも)。
(自分の配信)
ネタバレ強めのスクショ


ある赤いところの非常に狭い場所について(ネタバレ)
溶岩地帯の3つのボタンを押して shrine のゲートを超えた場所を進んでいくと、狭い場所にたどり着くだろう。果たしてその先を進めるのか不安になりそうなくらい狭いが、ちゃんと進めるところは進めるので気合いで進もう。ある白いところの非常に難しそうに見えるアクションについて(ネタバレ)
雪のところでジェットパックの理不尽な激ムズアクションを要求されているように見えるだろう。それは正攻法でいくと確かに非常に辛いのだが、脆い空洞を思い出してほしい。あそこで落下しそうになっても真下のブラックホールを利用したスイングバイによりなんとかなることがある。ここでは天井がないのでそれが非常にやりやすくなっており、なんならおそらく一発でゴールに行くことも可能だろう(私はゴール近くの足場まで一気に行った。かなり面白い登山ゲームだと思う)ある青いところで何も見つからないわけではないけど…(ネタバレ)
おそらく北極の塔のようなオブジェしか見つかっていないのだろう。ここが私にとってこの MOD の一番の不満なポイントであり、島があまりにものっぺりしていて見つかるものも見つからないのである(だからグラフィックが、と書いていた)。実は言ってしまうと、洞窟が南の方にあり(南極までは行かない)、そこを進んでいくと何か見つけられるかもしれない。Archipelago
(New Horizons Jam 準優勝作品)
海って怖いね
インターステラーモードがなぜ存在するのかという疑問は忘れて、これを使って別の星系へワープ!到着した惑星に住むゆるかわ生物が癖になる。なお、海…。対もみじさん用最終兵器。個人的に鹿よりは楽だった。視聴者さんたちがいてくれたおかげかな…。
結構好きな作品。ストーリーはまるで Outer Wilds に関係ないので準必修からは外しているが、海の恐怖は Outer Wilds ではそこまで描かれなかったのでなかなか新鮮に楽しめると思う。いくつかの場所が小さくてわかりづらいという難点も多いが、それを差し引いても印象に残っている。
(自分の配信)
ネタバレ強めのスクショ


英語読みたくない方へ向けて冒頭のストーリーおよび方針をネタバレさせて
スクショにあるゆるかわ生物たちの住む、多くが水に覆われた惑星が舞台。この惑星は外側を硬い殻に覆われており、そのため彼らは高い知能を持つものの外宇宙に出ることができないでいる。そんな中やってきた主人公くんに彼らはお願いをする:外へ通じるブラックホールを見つけ出して欲しいと。まあ、つまり、海の中のどこかにあるブラックホールへ入ることができればクリアということになる。ヒントはいくつか点在する島や周辺の海にも存在しており、謎解き要素もあって良き。何より、海のどこかにいるヤツの存在が…。Ernesto's Fun Day Off!!
コードを書き下せ!!
起動すると「さっさと脆い空洞に行け!!!!(意訳)」とメッセージが出るので脆い空洞へ向かう。すると…wwwww
まーじで天才の所業。作者本人はふざけてるつもりなのだろうが、随所に丁寧な仕事が見えて好感が持てる。ここまで Nomai の建造物を構築できるのはさすが。何より、まさかアレを活用することになるとは…この発想はなかった。ヤバい。なお、色々な意味で Evacuation を先にプレイすべき(あの作者のうちの一人が作っているため)
…2日で作ったらしい(????)
(自分の配信)
ネタバレ強めのスクショ


The Quasar Project
(まだ未完成なのでいいところで終わる)
すべて未知の構造物
村の近くに謎の構造物が現れた。そこへ入ると…。
本当に謎。まったくもって未知なものの統一感のある造形。その内部を進んでいくと、さらにとある場所にたどり着く。そこからは得られる体験すらも奇妙なものとなっていく。それを理解したところでとある謎が解けるとかなりの爽快感が得られるだろう。(その先へ行くと残念ながら to be continued と出て終了となる。続きが楽しみな作品である)
(自分の配信)
ネタバレ強めのスクショ

Tesseract's Secret
(第二回 MOD Jam 準優勝作品)
4次元惑星の謎
Hornfels とのある会話を思い出すところからスタート。その小さな依頼を進めると、奇妙な事態に…。どこかで遭遇する4次元がカッコいい。今のところ、最も良く4次元を活かした表現ができている MOD だと思う。作者は Archipelago の人なので、随所にその特徴が感じられる。(今回はあまり怖くない)
途中、カラヤゲさんにコメントでいただいた「インターネットで調べた謎の黒魔術を試すような手探り感>謎の儀式」というのが本当に的を射ていて笑った(大好き)。そして、それが合ってたのも笑った
(自分の配信)
ネタバレ強めのスクショ

惜しいところも目立つが良いところもある
The Machine
(New Horizons Jam 準優勝作品)
始まったばかりのOuter Wilds レスキューが、繰り返し宇宙に旅立ち、宇宙の神秘に触れながら、調査する任務にキミを採用する。
そう、 Outer Wilds レスキュー。ここは完全に別の世界線、パラレルワールドのお話。謎の変化を遂げた母星から逃れるために結成された Outer Wilds レスキューの一員として、自分たちの種族を助けるべく奔走する。画面の前のあなたがよく知る種族やオブジェクトがあるが、それらはまったくの他人の空似である。
配信でカラヤゲさんがコメントしてくれたように、本編の逆をやりたかったのだろう、と聞いてすごく納得した。
ネタバレ強めのスクショ

Mindscapes
(プレイ前評価:説明文でわざわざ Evacuation に言及しており、かつ、技術面で高く評価されてもいるらしいので結構期待してる。)
(第二回 MOD Jam 準々優勝作品)
旅人たちの深層心理
観測所に新たな展示品として、対象の深層心理へ入りこむ Nomai のデバイスが追加された。これを使って主人公くんは Slate へ超新星のことを伝えようとするが…。
コンセプトはとても良いし、いくつかのアクションや情景は非常に良かった。だが、しかし、ある部分のアクションが(特に理由もなく)異様に難しく、そのうえ失敗すると即死であるという点で、私の中での好感度がここまで下がってしまった。他の部分のクオリティを維持していれば準必修に入れたかもしれず、非常に惜しい…(まあ制作期間 2 週間だし仕方ない)。
ネタバレ強めのスクショ

何が惜しいのか(ネタバレ)
Esker、Gabbro 先輩、Chert 先輩は非常に彼ららしい情景であり、かつ必要なアクションも程よい難しさかつ納得できるものだった。しかし、Feldspar 先輩と Riebeck 先輩が難しすぎる。前者はなぜか 50 秒を超えていたにもかかわらず許された(コードを見ると一つのポイントを得るたびに時間が0(現在時刻)にリセットされており、つまり一つ一つのポイントをそれぞれ50秒以内に取れればいいので実は優しかった)が、後者は難しすぎる。なんであそこだけあんなに雑なんですか????クリスマスといい Riebeck 先輩は激ムズにするお約束でもあるんですか???さらにもう少し書く(ネタバレ)
Outer Wilds 本編だって死に戻りゲーじゃないかとも思うので、なぜ Riebeck 先輩がこれほど理不尽に感じるのか少し考えてみた。おそらく、本編のアクションは少しミスってもジェットパックなどである程度リカバーできて程良く納得できるレベル感なのだろう。そのうえで例えば太陽ステーションなんかは風景が壮大だからカッコいいし、 The Outsider のアレは音楽が最高なので死んでも許せてしまう。そういう演出面というのも実は重要なのだろう。それから、あとはなんだかんだデバイスを取りに行くのが面倒なのだろうなぁ。多分 DLC と同じく死んでも焚き火で目覚められたら確実に許せた。Fret's Quest
<日本語をやかもとさんが作成中>
中盤と音楽が良い
序盤は The Vision と似たようなことをやらされるが、事態は急転し、とあるパズルとともに中盤で盛り上がりは最高潮に達する。しかしその分、後半が惜しく感じてしまった。あのバンジョーは結局なんだったんだ…。音楽は良くて、オリジナルサントラまである。
(自分の配信)
ネタバレ強めのスクショ

Origins
(プレイ前評価:herth1an 氏の第二回 MOD ジャム作品。噂ではまるでメトロイドプライムで Outer Wilds らしくないとのことで、あまり乗り気ではなかったのだけど、作者から依頼が来たのでやってみる予定)
Outer Wilds ではない別の超高難度アクションゲーム
Outer Wilds というのは、 22 分という与えられた時間の中で知識を集め、それを用いることで新たな発見をしたり、次のループ以降でも使える簡単な近道を見つけたり、そうして段々と核心に迫っていく。 Outer Wilds はそういうゲームともいえる。
しかし、この Origins MOD はまったく異なっている。 22 分は 2D マリオにおける時間制限のようなもので、その中で一本道のコースをどれだけ完璧に RTA できるかが求められる。謎解きなどは(ほぼ)存在せず、いわばマリオメーカーの高難度コースを走るようなものである。至るところに存在する重力場と無重力空間の境目がわかりづらい中で 5 秒程度の制限時間のある何かをやらされ、はたまた酸素と燃料のない中でバイタル低下をもたらす何かの存在する空間での作業をやらされ、そしてどこかでもたついたら容赦なく 22 分の End Times が流れ出す。
とはいえ、技術的にはかなり高度なことをやっており、そこから得られる表現もなかなか面白い(ただし今回はかなりフリーアセットを利用しているらしい。どおりで頂点数が多く動作がカクついていた)。作者的には Subnautica を Outer Wilds でやりたかったらしい。
追記230923:難易度など色々なものが改善されて、プレイしやすくなった!のでその確認をした自分の配信
ネタバレ強めのスクショ

マグマ種について(ネタバレ)
今回は隠された隙間から通って先へ進んだが、作者の想定解は、シートベルトを外した状態で脱出ボタンを押すというものだったらしい。 Discord に書いてあった。試すつもりももうないけれど、マグマが消えるのかな?でも探査艇ごと入れて消えなかったんだし、えぇ…。→追記230923:探査艇全体を投げ込んでもちゃんとマグマが消えるようになった!どうしてこのストーリーなの?(ネタバレ)
言ってしまえば Escall たちが本編で辿った運命を上書きされてる気分になるが、作者による理屈が YouTube コメントにあったので引用する(この動画のコメント欄の返信部分を開くと hearth1an 氏によるそれが出てくる):Yeah so I was thinking about the Dark Bramble state of Quantum Moon. There should be a seed there, right? Since vines are there. Basically I'm using an existing main game rule with different Solanum states. This seed on QM provides the way to explore an alternative version of Dark Bramble with alternative third nomai escape pod. That means this pod exists in base game and in the specific Dark Bramble state.つまり、量子の月を介して闇のイバラの別の可能性が現れたというものらしい。それを周波数により観測したため、そちらの状態に外の闇のイバラが固定されたということなのだろう。なるほど…。
怖いもの見たさで興味があれば
The Survivors
SAN値が削れてしょうがない一方、あの発想はすごい
闇のイバラの船に Nomai レコーダーが追加される。そこには脱出ポッドに乗れなかった者たちのその後の手がかりが記されていた…。
MODの説明文にも書いてあるように、虫が苦手な人はかなり要注意である。私は気が狂いそうだった。それから、おそらくまだ制作途中であり、良いところで終わってしまうし、航行記録も多分?が全部埋まることはなさそうに見える(これはソースコードまで見てないのでちょっとわからない)
とはいえ、理解すれば使えるショートカットや、そこまで本編とは矛盾しないストーリーから構成されており、何よりあの発想というかメカニズムはすごかった。
(自分の配信)
ネタバレ強めのスクショ

Unnamed Mystery
音楽は良い。そしてフルボイス
本編と似た体験をもたらすという謳い文句だが、この作者の前回の作品が Funny System なので不安だなぁと思ってたらやはり残念ながら的中してしまった。ただ、音楽を作る人がチームに加わったようで、そこは良かった。ストーリーとしては、 Funny System のクオリティを上げた感じ。もっとも特筆すべき点は Voice Acting Mod に対応していることで、みんないっぱい喋る(ゴホゴホ音まで)
なんというか多分、広すぎ・何かがある場所が少ない・同じオブジェクトがたくさん、というのがあんまりよくないんだろうなぁ。それでも Funny System のときよりはずっとマシにはなってるので今後に期待。
(自分の配信)
ネタバレ強めのスクショ

もうちょっとだけ頑張ってほしい…
Funny System
インターステラーモードでワープした星系に残された Nomai の足跡を辿る…のだが、ミームのような惑星たちのほとんどには何もモノが存在せず、徹底的に目を凝らしてかろうじて見つかる Nomai レコーダーを追うような形。 Quantum Lean はまあ悪くない。
ネタバレ強めのスクショ

Incursion: Final Dawn
謎の文明に我らの星系をめちゃくちゃにされる。 Gabbro 先輩が最もかわいそうな目に遭うが、他も大体同様。そのうえ、特にそれらの正体が明かされることもない。行き止まりの量子試練の塔には泣いた。
(自分の配信)
ネタバレ強めのスクショ

Inhabitant Chess
あのチェスがプレイできるということだが、うまく動かなかった…。 Modding Discord サーバでも「この MOD 出たけど誰か試したか?」「いや動かなかったわ」となっていた(Discord サーバ内で the chess mod
と検索するとわかる)。ただ、その後、作者さんがテストに言及していたので、もしかするといつか動くようになるかもしれない。
(自分の配信)
では、結局どれやるのがおすすめ??
ここまでは私の好み順であったため、ここでは他の評価軸でそれらを並べてみる。参考にしてみてほしい。
(不等号は >
の左ほど、その評価において大きいということ)
日本語化されているもの
The Outsider、Evacuation、Christmas Story、Arcanum Adrift、The Vision
(The Vision 以外はすべて私が訳しているので、そろそろ誰かまだ未翻訳のものを訳してくれても良いのですよ?衝突しないように互いにどれをやるか連絡は必要だけど…)
プレイにかかる時間
割と勘と腕のいい人の場合
The Outsider (3時間)、Christmas Story (3時間)、Evacuation (1時間)、Arcanum Adrift (1時間)、The Vision (1.5時間)
クオリティ重視
The Outsider > Christmas Story > Evacuation, Arcanum Adrift > …
The Outsider はインディーゲームデベロッパ Streetlights Behind the Trees 氏により 7 ヶ月かけて力尽きるまで作られたさすがのクオリティ。 Christmas Story は hearth1an 氏が The Vision などの制作を通して培ったものを踏まえて数ヶ月かけて作ったクオリティ。 Evacuation と Arcanum Adrift は 1 週間で作ったにしてはおかしいクオリティ
ストーリー重視(本編との連続性を踏まえて)
The Outsider > Evacuation > The Vision > Arcanum Adrift > …
Christmas Story はメタいので…
謎解き重視
The Outsider > Christmas Story > Arcanum Adrift > Evacuation > Fret's Quest, The Machine > …
Fret's Quest 中盤の謎解きは感動したので最後にランクイン
アクション重視
Origins > Christmas Story > The Outsider > Hearth's Neighbor, Archipelago > Evacuation, Arcanum Adrift > …
Christmas Story のアクション難度は折り紙つきだと思うが、 Origins のバカみたいな高難度よりはずっとマシだし納得できる。 Archipelago の後半戦も結構アクションなのでランクイン
怖さ重視
Archipelago > Christmas Story, The Outsider, Hearth's Neighbor, Fret's Quest > The Machine > …
唯一もみじさんを倒しうる Archipelago が圧倒的。日本語訳してないけどあれは別に文章読む必要ないからいいでしょう。 The Machine は時間制限の後の死に方を理解したときにうわっとなったのでランクイン
音楽重視
The Outsider > Hearth's Neighbor > Christmas Story, Fret's Quest, Unnamed Mystery > …
The Outsider が圧倒的だと思う。次点で、多くの印象的なオリジナル曲を持つ Hearth's Neighbor がランクイン。それから、オリジナル曲を多く持つ Fret's Quest・Unnamed Mystery および、オリジナル曲はほぼ持たないもののアレを聴ける Christmas Story がランクイン
笑い重視
Christmas Story > The Outsider > …
Christmas Story が圧倒的
今後の予定
現在リリースされている MOD は概ねやりきったので、何か新しいものが出てくるまで待機中。翻訳は準必修以上ならするつもりなので、今のところ取り組む予定のものはない。
今後出てくるであろう MOD のなかで一番期待しているのが Evacuation の作者による Astral Codex。既に開発開始から 1 年ほど経過しており、そろそろ出てきても良いのではないかと思っている。(ちなみに 2023-09-05 時点でレポジトリが前回更新されたのが 3 週間前。果たしてこれをどう見るか)→ 230917追記:めちゃくちゃ巨大なコミットが来た!Discordでプレイテスト募集も来た!これはリリース近いのでは?!?!
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