ストーリー追加 Mod: The Outsider やっていく日記【Outer Wilds】

Feb. 19, 2023, 6:33 a.m. edited July 31, 2024, 2:32 p.m.

#Outer Wilds 

前回(ストーリー追加 Mod: The Vision やっていく日記【Outer Wilds】)以降、他のストーリー追加 Mod もプレイしている。次にやったのが funny-system で、詳しくはアーカイブを見てほしい(宇宙は広大だが、かといって何かが存在する確率はとっても低いんだなぁという印象だった)。

さて、その次に今やっているのが、コミュニティでてっけんさんが紹介していた The Outsider。これは闇のイバラをメイン舞台に何かが起こるらしい。 Outer Wilds Mods でも人気急上昇中。やるしかない。

インストールの注意点として、 Mod の説明文にもあるように、他の Mod と干渉してバグる可能性があるとのこと。ゆえに、↓のように極力他の Mod は非アクティブにし必要最低限のもののみにして実行している。

240316追記:翻訳およびバグ修正 MOD が The Outsider 本体に統合されたので、現在は The Outsider だけをインストールするのが良いです!

さて、ここからはいつもどおりネタバレ回避を置いている。 The Outsider をプレイすれば解けるようになってる。

なお、他の MOD については、参考記事として、

をおすすめする。

問題: この話のメイン人物の名前は?(すべて小文字でスペース含めないで)

名前の法則性も正しい Mod だった

1日目(230218)

hogehoge

thumbnail

やばい。この Mod はやばい。既に The Vision よりも期待度が高まってる(比べるものではないけれど)。なお、今回は Twitch でも配信しているのでそちらもどうぞ(というかこの配信を観た前提で日誌を書いている節がある)。

Twitch チャットにも闇のイバラを Nomai が征服したのロマンがあると書いたけれど、よくよく考えると鹿と Nomai 双方の技術が合わさったものが闇のイバラを征服してるからもっとロマンが壮大だった。確かに闇のイバラ上空を周回しているステーション?も鹿族ライクな木製が大部分だし Friend のおかげというのを理解した。そもそも闇のイバラって蔦がたくさんあるし、鹿的に材料にはあまり困らなさそう。

Yarrow, Pye, Solanum, それに Feldspar。既に馴染みの深い人物たちを出しつつ、新たに謎を作っていくスタイル強い。このボリュームにもかかわらず、まだ闇のイバラ内部にすら入ってないことにも驚いた。というかシャトル内部で記録を読んでる最中に巨人の大海までふっとばされた(アーカイブ 37:20 頃)のほんと笑った。流れ者での決壊を彷彿とさせるし、終焉の曲との相性も抜群すぎる。

さて、なんでシャトルを破壊したのかわからないなぁ。試しに自分の探査艇を crasher の下に置いて起動してみるか????

あと、以前コミュニティで話題になってた Nomai と nomad の関係についても触れられていてタイムリーだなぁと思った。

piyopiyo

2日目(230225)

hogehoge

Datura は Solanum のお父ちゃんだったの!?

そして行かないでと言っていなくなるみんな。おそらく Study Tower での記述から Datura は侵入者後も生き残っていたのではないかと思ってる。→配信時は思ってたが、よくよく英語を読み返すと、 ember twin での crash on は脱出ポッドが衝突した話をしていて、侵入者後も生き残っていた証拠はない。それに Datura や Friend の家も幽霊物質まみれになっていたことから、普通は侵入者で両者とも死んだと考えるのが自然だった。。

そして Datura と Friend の関係性良き・・。お互いに文化や文字・芸術を伝えあっているの良い・・。

一緒に過ごしていたであろう痕跡が残っているの良き・・。

それから謎解き面。 Study Tower であの解法なのは同じ塔である量子知識の塔を連想させる。あと、

ここの解法好きだった。意外にも本編でこの解き方はなかった気がする。

そして Feldspar 先輩はやはり Feldspar 先輩だった。

この言葉好き。

そして意味のなかった探査艇爆破。・・やっぱりシャトルを壊してた理由がわからないなぁ

次回は種に偵察機を入れてプロジェクションプール探しと、クラゲ近くの隠し通路巡り予定。

なお、時系列について現在の理解を書いておく:

Friend の友人である囚人が宇宙の眼の封印を解放し、収監される
↓(この間にどれだけの時間が経ったかは不明)
Filix および Escall 船長らが宇宙の眼の信号をキャッチ。このとき何も知らない Datura は船の図書室にいた。船は闇のイバラへワープ

Filix は脱出ポッド 1 で脆い空洞(つまり宇宙の眼をキャッチしたのを知っている Nomai 組)へ、 Datura は脱出ポッド 2 で燃え盛る双子星(つまり Escall 船でのんびり過ごしてたらいきなり巻き込まれた何も知らない Nomai 組)へ、 Escall は脱出ポッド 3 で死亡

いろいろあって脆い空洞組と燃え盛る双子星組は合流。ともに眼を探し始める

灰の双子星プロジェクトを始める前に Datura は闇のイバラへ船を探しに行く。妻の Filix と娘の Solanum は置いていく

Datura は食料確保のためアンコウを捕獲。アンコウは目が見えないことを知り Yarrow に報告するが、その際、宇宙の眼にあくまでこだわる Yarrow とケンカ。結局 Yarrow はその報告のことを忘れ、少し後に Melorae らがアンコウの目が見えないことを化石から発見

Solanum は脆い空洞での学生生活開始。母 Filix が担当教師でやりづらいよぉと Datura と通信で愚痴る。この際に宇宙の眼のことを知る

Friend が闇のイバラに到着。 Datura と共同作業開始。この時期から村やステーションなどの建造がされる

Datura が何かを発見。闇のイバラの北部観測所に何かを残す

侵入者・・??どうなった・・???

piyopiyo

3日目(230304)

hogehoge

ひどくショックを受けた。ここに入る方法として探査艇を爆破するという、こんなのあり?!?!すご?!?!という方法を思いついて成功して、意気揚々と入っていったらこれだったから、ね・・・・。

Datura も模擬現実に入って、少しやらかしをしてしまったみたい(鐘を鳴らして誰かを起こしたということは、まだ生きている鹿なのでそんなに問題はない)。目覚めた後は Friend と少し話すことはできたようだけれど、そのすぐ後に Friend は他の鹿たちによって Datura から隔離され金属扉の内側に閉ざされてしまった。 Friend はまだ Datura と会うことを夢見ていたけれど、その後、鹿の夢から覚めることはなかった。(というか、目覚めても物理的に出られないからどうしようもなかったか)

その後、 Datura はどうなったのだろうか。

その鍵を得るため、プロジェクションプールを探しにイバラ内部へ。先に向かわせた偵察機くんをたどっていくと本編では出番のなかったループ種にたどり着いた(イースターエッグがある種のこと。↓の図のループしてるやつ)。

娘 Solanum とは量子の月巡礼後に合流する予定だったのか。ただ、ちょうどもう一つのシャトルは Pye, Poke, Clary が侵入者へ向けて使っていたから Datura は使えず。

これ怖い。通信中にエキゾチック物質が弾けたのだろうか。いや、でも、 Datura の骨がないのでまだ違いそう。塔で Datura は侵入者を見つけたというような記述があったが、それだけではないのだろうか。何を北部観測所に残したのだろうか。わからない。

わかりやすい次にやること:

  • 流れ者で遺物を回収し、 Friend の緑の炎でうとうと。探査艇壊すの大変なので、もしかしたら crasher 利用すると速いかも

残っている謎:

  • crasher を何のために使いシャトルを破壊した?
  • 北部観測所のもう一つのセキュリティ解除方法
  • Collector は何もかも不明
  • Datura の最期(Friend には会えそうだが、 Datura はないか?もしかして量子の月にいたり???)

それにしてもこの Mod ほんとヤバいな・・・。あと、謎には書かなかったけれど、囚人くんに繋がる鍵のヒントを残した鹿たちのうちの一人が Friend ではありそう

piyopiyo

4日目(230310)

hogehoge

観測所・・・、それは常に私に立ちはだかる難敵である。

Outer Wilds をはじめてプレイしたとき、 Slate に話しかけなかったがためにどこへ向かうかもわからずさまよい、その挙げ句に落下死してエンディングを迎えたのも、 Hearthian の観測所が高台にあり偶然たどり着けるような場所ではなかったためだろう。

そして、悪名高き南部観測所(大好き)。比較的冒頭に名前が出てくる場所にもかかわらず、そこへたどり着くためには割と熟練のジェットパック操作技術が求められ、我々 Outer Wilds Ventures の心をへし折ってくる。私は何回やっても何回やっても、重力水晶の壁から重力水晶の壁への飛び移りができず、最終的には探査艇で無理やり乗り付けて解決した。(クリア後に量子知識の塔ルートから行ったら簡単にたどり着いたのは良い話)

さて、ここまで長々と書いたからにはおわかりだろう。・・・・・・まっっっっっっったく、北部観測所の入り方がわかりませんっ!!!!

2 つあるセキュリティのうち、 2 番目については Study Tower 上階で知った通り闇のイバラの地面に探査艇を載せずに行けば問題ない。しかし、 1 番目についてはまったく手がかりが得られていない。今のところ試したこととしては、

  • 北部観測所の電源を落としてから向かう(もちろん探査艇は地面に載せずに) → 扉は開かない
  • 北部観測所に限らずすべての電源を落としてから向かう(もちろん(ry)→ 扉は開かない
  • 北部観測所の下に南部観測所と同様に穴があるのではと探る → 穴なんてない
  • 北部観測所の天井 → 何もなし
  • 22 分直前の崩壊時 → びくともしない
  • 近くの木(なぜか酸素補給してくれない 3 本の木)に鍵を隠してるのでは → そんな植え込みに鍵を隠す人類じゃないんだから(なかった)

さっぱりわからない。航行記録を見直しても一切 1 番目のセキュリティについては触れられていない。そもそもこのようなセキュリティを Datura が張ったのは、

Lami が北部観測所に侵入

Datura が 1 番目のセキュリティを導入

再び Lami が北部観測所に侵入(Study Tower 上階に記述)

ゆえに Datura は 2 番目のセキュリティを導入(Study Tower 上階に記述)

北部観測所の入口前に「2 つもセキュリティ作ったから入ってくるな」という Lami へ向けたメッセージを Datura は記述

という経緯からだろう。そこまでセンシティブに何を隠しているのか非常に気になる。 Feldspar 先輩も行くのが難しいところには良いものがあるだろうと言ってたし。それはそうとここまで苦労するとは。

ここで少しメタ的に考えてみる。侵入したのが Lami という点に着目する。彼女はかつて Solanum とともに小さい頃、太陽なき街でアンコウの化石へ遊びに行っていた。その際に Lami は自分も小さいのでアンコウの高台の穴から入れると主張していた。このことを踏まえて、似たように北部観測所もどこかに穴があって入れるのではと思った(それに、 Lami は彫像工房に侵入しようともしていた。あの解法はご存知のとおり下から入ることであった)。しかし、そちらではなく注目すべきはその際に Solanum が明かりをアンコウの口に入れたことではないだろうか。今回のケースでいうと、北部観測所への種に偵察機(光)を入れることがキーになるのではということである。

次に着目する点として、 2 番目のセキュリティは記述しているにもかかわらず、 1 番目のセキュリティについては一切記述がないこと。これは単に見落としているからという可能性もあるが、別の可能性としてわざわざ記述するまでもない自明なものということである。我々にとって自明なセキュリティといえば、鹿の回転絵柄パズルや模擬現実の息で消す装置、そして光で開く扉である。

ここまでの議論からおわかりだろう。答えは、光で開く扉だ!!

この遠さで開くわけがないし、そもそも光の仕掛けなんてなさそう・・・・・。なんもわからんよぉ。。。

配信見たらわかるように、遺物持ち出して闇のイバラへ向かう際に激アツ音楽流れ出したので、これはヤバい!と思い太陽に突っ込んでなかったことにしたけれど、これはもしかしてこちらを先にやるのが正解なのだろうか・・・・。

ところで Feldspar 先輩に北部観測所のことを聞くと、

ask someone????? もしかして、 Friend に聞くが本当に正解?で、いいのかな・・・?????

(なお、 Solanum 何か知ってるかなぁと思って量子の月にも行ったけれど変わりなし。 22 分あたりに構造物が降り注ぐ巨人の大海の Gabbro も同じくだった)

ということで、次回は Friend に会いに行きます。(良いのかな?)

あと、前回 Datura がシャトルを破壊した理由がわからないと書いたが、もう一度記述を見に行ったら、「闇のイバラでのミッション完了するまで帰らないという象徴にする!」ということで破壊したらしい。(メタ的にはアラームが鳴ってからしばらくして爆発するという話は、 Hearthian 製探査艇の反応炉が警報を鳴らしてしばらく後に爆発するのと同じで、これを Friend 封印扉爆破に使えということ。この挙動が Nomai 製と Hearthian 製で似ているのはまぁ Nomai 技術由来なところもきっと多いのだろうと理解できる。鹿のシャトルは謎)

それと

最後に Datura と Friend が再会できたらいいな・・(それをいうなら Filix や Solanum もそうなのだけれど・・・)

piyopiyo

5日目(230317)

クリアした。

hogehoge

泣きそうになった。どこから書こうか悩んだが、まずは順番に書いてみようと思う。

Friend に会いに行った。

会いに行った。


(探査艇が蓋になって出られない図)


(なるべく一番飛び立ちやすい場所でクラッシュさせる図)

会いに行った。

・・いた。

もはや馴染みのある問答。

囚人くんと同じくビジョントーチで・・?!?!?!まさか Solanum パターンとは驚いた。ビジョントーチで模擬現実のオブジェクトを作り出す要領で台座を作り、そこにストーンを置けるようにしてくれた。


(真っ先に関係性を聞きに行く図)

Datura→→←←←←←←←←Friend じゃんっ!!!!!!これは激重感情。でもまって彼には Filix いるから・・ね・・・

そんなことやってたら時間切れで読み切れず、二回目。ところで時間切れで焚き火が爆発するのは不完全遺物と同じなのだけれど、まぁ超新星爆発で焚き火吹っ飛ぶし異常は起きるからね。。(というか Friend も同じタイミングで火が消える(どころではない)ので一緒に死んでるのか)

ところで探査艇爆破した瞬間に River's End アレンジ曲が止まるの心憎い演出ですよねぇ・・。

北部観測所、まさかの量子のかけらを利用したセキュリティを導入してるんですね?!あの Friend からプレゼントしてもらったかけらを使ったやつ!というか Friend もずっともらったプレゼントを近くに置いてるしなんなの・・。あと Nomai スクロールを大量に置いてるけど、あれは Friend の書いた日記とかだったりするのかな(これは完全に妄想)

それはさておき、

これは何ですか。星明かりの入り江の焼けた小屋にある絵

をベースにしているけれど、それと比べてなんというか封じられている印象を受ける。囚人くんを解放できなかった無念の表れ、なのかな・・・

そして、満を持して北部観測所へ

うわぁ・・ほんとうに入れた・・やばぁ・・。この量子のかけら、信号が出ないように封じられている感じがする(囲っている木材に鹿技術が使われてそう)

この北部観測所、観測施設として性能が高そう。超新星爆発後のコアもちゃんと見える。

さて。

はじめから侵入者の脅威は知っていたのに。船を使って銀河間移動ができるようにずっと模索してきたのに。 Filix や Solanum と再会の約束をしていたのに。どうしてこうなった。とても悲しかった。

そして、彼と同じく幽霊物質で死んでこのループを終え、一度 Solanum に会いに行った後、眼へ向かうことにした。灰の双子星プロジェクト内部に闇のイバラプロジェクションストーン(完全版)があったので、これを読んだ後、闇のイバラマジックにより飛ばされてしまったので一度瞑想し、今度こそ眼へ向かった。 The River のアレンジ曲に背中を押されつつ。

そうか。そうなったかぁ。少しは Datura も報われたのだろうか。当初思っていたものとは全然違うだろうけれど、もしもそうだったらいいな。

あと、主人公くんのシーンから思うに演奏会は普通にあったと思うので、「Friend に会った!」という航行記録どおり多分演奏会に Friend は来たと思う、し、なんなら Datura も来たはず!なので The Outsider である二人は再会できたということでよろしいね?

Thank you so much for playing The Outsider!

のメッセージも見たのでこれにて完結です。非常に満足度の高い Mod でした。制作者には感謝です。皆さんも制作者の GitHub レポジトリにスター押しておきましょう。

(なぜかこのレポジトリアーカイブ化されているので、もしかしたら今後の Outer Wilds アプデに対応されない可能性があるので早めにプレイしておくと良いかもしれない→アーカイブ化された経緯がこれなので、アプデには対応してくれそうな気もする)

piyopiyo

サントラについて(230321)

hogehoge

The Outsider のサントラは作者が YouTube に上げている。しかし、私はオリジナル音源を本編・DLC サントラとともに Apple Music で聴きたいので、そこに取り込むことにした。以下にその過程を示す。

オリジナル音源は Asset Bundle の形式で GitHub レポジトリから手に入る。このうち音源が入っているのは darkbundle, endingbundle, extramusicbundle の 3 つである。ここからサウンドファイルを抽出するために AssetStudio を利用する。使用方法はこのサイトがわかりやすい。

このように Audio Clip でフィルタリングし、基本は ost_ から始まる音源を選べばサントラとなる。ただし、 eyeAmbienceV2.wav だけはサントラにおける Approaching the End に対応しているので取りこぼさないように。こうして 3 つの Asset Bundle から 11 曲が得られる。 YouTube にあるサントラでは 13 曲あるが、それはこのうち The Observatory および Conflicted Voyage の Part 1, 2 が一つにまとまっているためである。なお、 ost_Datura.wavThe Observatory に対応している。こうして The Outsider サントラのオリジナル音源が手に入った。

(もしかしたら試してないものの、普通にローカルの Mod インストール先を探せばここまでせずとも楽に手に入るかもしれない)

あとは、これを Apple Music で読み込めば良いだけである。この方法は調べれば色々出てくる(自分は Mac だからかわからないが、そこの iTunes アプリでサウンドファイルを開くだけで登録された)

piyopiyo

貴重な供給(230326)

hogehoge

綿さんの貴重な日本語実況(その1その2)と、感想:

ありがたや・・・。あとは

さて、これ以外では日本語実況の供給はほぼ存在しない。あってもやはり英語でかなり苦労されていて、大変そうだった。前述したように公式レポジトリがアーカイブ化されており、翻訳 Issue も閉じられてしまってて、翻訳が入ることはもうなさそう。(一応、作者さんの YouTube は生きていて、つい最近も The Outsider の制作過程で遭遇したバグ集が投稿されていた)

・・・例えば、例えばの話だが、 The Outsider 自体はいじらずに、外付けで翻訳するプラグインとして Mod を作ることができれば・・?

piyopiyo

翻訳開始(230405)

hogehoge

ということで翻訳開始した(レポジトリ):

(コミュニティに投稿したツイート自体は埋め込めないけれど、これを引用したツイートは読み込めるので引用してくれて助かった)

今回は The Vision のときとは異なり、 The Outsider 本体が対応してくれているわけではなく、新たに別の Mod を作ってそこで翻訳を実行する形になっている。ゆえに、まずは Outer Wilds の Mod を作るところから始めた。

Outer Wilds の Mod は OWML のドキュメントを見れば、想像以上に簡単に作ることができる。あまりの手軽さに、「福利厚生が過ぎる!!」と叫んでしまったレベル。なお、エディタは Visual Studio 一択だと思う。テンプレートが簡単に読み込めるので。

The Outsider は珍しく New Horizons利用していないため、 The Vision のときと同じく単純に translations フォルダに JSON ファイルを置けば翻訳されるなどということはない。そのためか、 Outer Wilds Mod の Discord サーバを覗いてもなかなか困っていそうな雰囲気だった。

そこで、今回は Outer Wilds が通常の翻訳ファイルを読み込む関数を読んだ直後に新しく関数を差し込んで、そこで翻訳テーブルに The Outsider 用の翻訳を XML ファイルから読み込んで追加する形にした。このあたりは Patching の項目を見ればわかるように、 DnSpy で調査および Harmony の利用により実現することができる。(なお、 Outer Wilds Translation Mod Utility などという便利そうな Mod も存在したが、これは本編・DLC すべての翻訳をフォント込みで書き換えるのに使うもので、今回の用途には適さなかった。まぁ日本語文字抜け問題に対処するときに使えそうな雰囲気はある)

さて、準備は整った。あとはひたすら翻訳して XML ファイルに書き込んでいくだけだ。翻訳テーブルは key に英語原文、 value に翻訳文(今回は日本語文)という形式で作られているが、実は key には英語原文だけでなくちょっとした接頭語がついていることが多い。具体的には、冒頭の Slate のWere the structures on Dark Bramble always there?keySlateScientist5_Were the structures on Dark Bramble always there? である。その key を正しく指定しないと翻訳されず、その法則性がわからないこともあるので、その場合はわざわざ現地に探査艇で出向いて、英文を読んだときにどんな key が出てくるかデバッグログを出して調査することもしている。

ところで、翻訳中に Asset Bundle の darkbundleSecretPoem を見たところ、ここに Friend のポエム(これは The Outsider 内で実際に出てきたやつ)とともに、 Datura のある種の心境があった:

Seperated from my kind, and losing my mind. The search, the grind, passed Anglerfish blind - a Vessel I must find. A deadly path, Anglerfish designed. No better paths, stars not aligned. A horrible deal I signed, an icy prison I have been self-confined.

これを踏まえて Friend の残した文章を読むとまた違った印象を受ける(し、そのうえで訳したつもり)

翻訳後の Friend になぜか色がつかない問題が発生。 Filix や Yarrow などはここで色を付けるマークアップがされているが、確かに Friend はない。なんと Friend は他の言語に翻訳されていない場合に色がつくようになっていた。これは損傷したプロジェクションストーンの処理も同様であったので、このあたりの対応も必要となった。

piyopiyo

翻訳完了後(230503)

hogehoge

翻訳完了ツイート:

翻訳 MOD を作って公開に至るまでで内部事情がわかってきたので、その経緯をせっかくなので書いておく。

The Outsider が多くのテストプレイを経て完成(最終バージョンは 2023-01-22 に公開された

作者様が力尽きる(参考

レポジトリがアーカイブ化される(参考

翻訳したいという人々はいるものの、翻訳を実装できない状況(参考

Outer Wilds Modding Discord サーバにて The Outsider スレッドが閉じられる

中国語翻訳版を有志の方が作成。しかし、 The Outsider を丸ごと書き換えた形で共存ができない

2023-03-27 時点で Outer Wilds Modding Discord サーバにて、 The Outsider 翻訳どうにかならないかなぁという話題が上がる。

という状況であった。つまり、 The Outsider 本体に手を加えずに、アドオンとしてユニバーサルな翻訳を実現する MOD があれば良いということであった。

したがって、私の作った Translation for The Outsider がこれを満たしていたので、無事承認されて公開されたということであった。

なお、その後、有志の方によりポルトガル語が追加され、そして前述の中国語翻訳版も吸収させていただいたことにより、 3 ヶ国語のユニバーサルな翻訳 MOD となっている。スペイン語は進行中。

また、日本語についてはてっけんさんに添削いただいたことで、最初に公開したときより良くなっている。ありがとうございました!

それから、いくつかの配信を見ていて時々未翻訳箇所を見かけたので、そのたびに修正してアップデートしている。

piyopiyo

供給たくさん!(230503)

おすすめ配信&ノート一覧

hogehoge

翻訳前配信:

翻訳後配信:

ノート(Twitter より ふせったー貼る方がもはや安心できるので、こっちのリンクを貼ってます):

作品:

感想ありがたや…。

piyopiyo

Issue 対応(230618)

hogehoge

ここまで読んでくれた方は気づいているだろうけれど、 The Outsider には進行には影響しないものの、いくつかのバグがある。プレイ日記にも書いたように、例えば私は灰の双子星プロジェクトからプロジェクションプールを起動したら闇のイバラへワープするというバグを踏んだ。これは、本家 The Outsider の Issue にも登録されていて、解決を諦めてしまっている

ところで、もしも、これらのバグを私の翻訳 MOD で外部から修正することができたら…?

ということで、バージョン 1.0.0 へのメジャーアップデートとして、 4 つのバグを解決した

すると、 Outer Wilds Mod Discord サーバにて議論が起こり、 The Outsider 本家にとっての必須 MOD として扱われるようになった!(このときついに The Outsider の作者さんが帰ってきてくれて、少しお話することができた。現在は自身のオリジナル作品の制作で忙しいらしい

そう、このとき The Outsider はこの翻訳 MOD を、翻訳 MOD は The Outsider を必須 MOD とみなしたので、循環参照問題が発生して少し危なかった。現在は解決したので、 The Outsider および、翻訳 MOD、名を改め Translation and Patches for The Outsider の最新版を使えば問題ない。

なお、 Vanilla Fix も必須 MOD として追加されたが、どうやらこれまで The Outsider にはセーブデータ破損バグがあったらしく、それを回避してくれるものらしい(もっとも、そのコードを見てもちょっとよくわからなかった)。ただ、これまで何度も The Outsider 入れたり消したり色々やってきたが私は遭遇していないので、そこまで気にすることではなさそう。使わなくなった後で、別に Vanilla Fix を Disable にしても良いんじゃないかな(もちろん責任はとれないが、 Outer Wilds はそこまで航行記録の保存が大事ではないし…)。ただ、てっけんさんが一度セーブデータを失ったと言っていたことともしかしたら関係あるのかもしれない。

230626 追記:このセーブデータバグも直したので、もう心配ない。 なお、 Vanilla Fix はこの問題を根本的に解決しているわけではなく、一方、こうして私の MOD が根本的にこの問題を解決したため、 Vanilla Fix は The Outsider の必須 MOD から外れることとなった。起動時の警告文も必要なくなったので良かった。

piyopiyo

『Outer Wilds MOD : The Outsider』をクリアした人がまだ知らないかもしれないこと(全部ネタバレ)(230829)

オマージュ元

hogehoge

1. Friend の空席はどこ?

DLC にて燃え殻諸島の塔に囚人の空席が存在するのは有名な話だが、それと同様に Friend の空席も存在する。しかし、その場所は同じ燃え殻諸島の塔ではなく、隠れ谷である。確かに Friend は新たな住居も果てなき谷の崖上に設置してあったため、元々このあたりの住人だったのかもしれない。

2. Datura と Solanum のやり取りの残滓

粉砕こなごなスマッシュ装置付近の Nomai シャトルの残骸にて、 Datura が Solanum に船の墜落のことを伝えている記録が存在する。その後の記録とも言える Solanum による考えが太陽なき街に残されている。実はこれは The Outsider を入れずとも本編に元々あったものであり、シャトルの記録はその補完でもあったといえる。

また、プロジェクションプールの家にて、 Solanum は量子知識の塔を訪れずに量子の月へ向かおうとするほど急いでいたと Bells が Datura に伝えていたが、このことは同様に脆い空洞の重力砲近くにあるプロジェクションストーンの記録に関連している。 Solanum は量子知識の塔に行くことなくさっさとシャトルに乗り込んでおり、 Bells に塔へ来るように言われていた(さすがに巡礼へ行く Nomai にとって塔へ行くことは当たり前だろうし、これが初めて伝えられたタイミングではないだろうと考えられる)

3. Feldspar に褒めてもらえる

Feldspar に追加セリフがある(「ちょっと手短に聞きたいことがあるんだけど?」および「わからないことがあるんだ。助言をくれないか?」)のはご存知のとおりだろうが、実は「何か見つけた!」にも追加されているものがある。そう、研究塔の最上部へ行く方法を見つけた話をすることができるのだ。まだ見ていない方は見てみてほしい。 Feldspar に褒めてもらえる。

また、かなり細かいがいくつかのセリフも微妙に変わっており、例えば「何か見つけた!」からの「巨人の大海のコアまで行った。」を選ぶと、ある意味、探査艇を壊せることを示唆するようなセリフとなっている。他には時空構造に言及するようなセリフなどもある。

4. Gabbro に実は存在する追加セリフ

おそらく Gabbro に会いに行った人も少しはいるのではないかと思うが、この追加セリフまで知っている方はかなり限られると思う。なぜなら、 End Times が流れ始め、構造物が闇のイバラから降り注ぐ時間になってからでないとこの追加セリフは出現しない。

さらに、ただでさえ時間のないタイミングであるにもかかわらず、ほぼすべての選択肢の答えが変わっている(なぜそこにこんなにこだわった?!?!)。なお、冒頭の話しかけたときのセリフはランダムで変化する(なお、冒頭のセリフもやはり End Times 以降でないと差し変わらないので、もし収集したい方はそれまでそのループで話しかけないように注意しなくてはならない)

5. Friend のポエム

上の翻訳開始の項目に書いたように、 Friend のポエムが闇のイバラの地表に存在する。

6. 灰の双子星の完全版プロジェクションストーン

プロジェクションプールの家にて、灰の双子星のプロジェクションストーンは損傷しており、いくつかの部分が読めなかった。しかし、この対になるプロジェクションストーンが灰の双子星に存在し、しかもそれは完全版である(プロジェクションプールの家のものが損傷していたのは惑星内部へ落下した時の衝撃によるのだろう)

7. 闇のイバラの絵の変化

探査艇の航行記録の横にある星系の図にて、闇のイバラにちゃんと橋が描いてあり、イバラ動力ステーションまで載っている。

また、量子の月の祭壇にて、ちゃんと闇のイバラの絵に橋が描いてある。

8. 研究塔が暗い理由

研究塔が暗くて面食らった人も多いと思うが、これはイバラ動力ステーションからの動力をプロジェクションプールの家と共用していて、かつ、動力を受け取る種を持つプロジェクションプールの家が惑星内部に落下してケーブルが断線してしまったためである。

9. 時間停止が効かないのは意図的

ソースコードのコメントに

//Don't freeze time while reading text at Dark Bramble. //Don't freeze time while talking to Friend either.

とあるように、時間停止が効かないのは作者による意図的なものである。
(むしろ、プロジェクションプールの家で時間停止が効く方がバグなのかもしれない)

ちなみに、果てなき谷のエレベーターが消失してる件、これは作者によるとバグなので(コメント参照)、多分いつか直してみようと思う。ただ、果てなき谷から囚人のところに行けないのはそれはそれで味がある(Friend は絶対に囚人とは会えない状況)ので、少し迷っている。→直した(その様子:

10. 先進的ワープコアを持って船へ向かうときの曲について

曲名は Conflicted Voyage。 YouTube に作者によってアップロードされているので聴くことができる。この曲はよく聴くと、 The River アレンジが終わるタイミングで囚人のあのフレーズが聴こえてくる。つまり、流れ者の住人たちに始まり、それから囚人をきっかけに Nomai へと繋がっていく、そしてその曲をバックに主人公くんは眼へと向かう。それでも、どこか悲しげな曲調は The Outsider のテーマともマッチしている。本当に良い曲である。

11. 期限切れマシュマロはしっかり効果を発揮する

Outer Wilds Patch 1.1.14 で追加されたイースターエッグ:期限切れマシュマロの効果はちゃんと The Outsider でも発揮される(当時作成したパッチ)。気になる方はぜひ期限切れマシュマロを焚き火で食べてから、 Friend に会いに行ってみてほしい。

12. 死なずに模擬現実の警報を突破できる

Friend が眠る密閉された構造物内で死なずにうとうとして模擬現実へログインしても、警報で起こされることはない。なぜなら、天井を見ればわかるように、目覚ましの鐘がないのである。実際、 Nomai レコーダに残されているように Datura は星明かりの入り江で警報を響かせても自身は目覚めることはなかった。

となると、 9. で修正したエレベーターを利用してイカダ乗り場まで行けば、そこから生きたまま囚人のもとへ向かえるということになる。とはいえ、さすがに現実世界で開いた保管庫を見にいくのは、探査艇なしのためかなり困難である。

piyopiyo